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自家用車で愛知県から福岡県まで行きましたと。で、次に待ってるのは?
自家用車で福岡県から愛知県まで戻る、ということであります。片道約750キロ、往復で1500キロ。これは本州を北から南まで走破するのに等しい距離であります。やれやれ。 行きは僕と犬と小鳥だけだったから好きに走れたけど、かえりは妻と子もいるので、運転はセーブ目。途中、京都に寄ったので約10時間かかりました。ふう。行きは8時間だった。 さて、京都はもちろん、バルテュス展に行くためであります。これで2つあった、「死ぬ前に絶対に見たかった美術展」をクリアしたことになる。もうひとつはフランシス・ベーコン展で、これはちょっと前に来日した。 バルテュスを知ったのはもう数十年前、東京ではじめて展覧会が開かれたときである。たしか11PMで今野雄二が「ニ度と日本にこないかもしれないからぜひ」と絶賛していたのをはっきりと覚えています。でも当時僕はまだ中学生で、札幌に住んでいた。いけるはずがない。 待ちました。待ちましたよ。ようやくおっさんになって、会うことができたぞ、バルテュス! しかし、実は絵が下手だったんだな、バルテュス! あー、期待して見に行ったけど、まあ、そんな感じです。あれは美術館で見るべき絵じゃないかも。こっそり見るべきもんだな。おっさんだから鈍ってしまったのか? っていうかバルテュスの美術史における位置づけっていまいちよくわかんないというか、まあ、中学生であった僕はバルテュスのあのエロ絵にしびれたわけであって、それは当時はやていたデビッド・ハミルトンの「ビリティス」と響きあう。 「バルテュス=ビリティス=エロい少女」、とまあこういう図式が成立しているのであります。まあ、元ネタはバルテュスだと思うけどね。 会場であった京都市美術館はひどい。見た目は古くで立派だが、そもそも狭い。 企画全体もいまいち。バルテュスのアトリエが再現されてたけど、それが? 「なんでいま、バルテュス?」みたいなのがもうちょっとあってもよかったんじゃないの? ちなみに、有名な「夢見るテレーズ」を見ると、僕はバタイユの「眼球譚」の冒頭を思いだすのだ。 たまたま、廊下の片隅に猫用のミルクを入れた皿が置かれていた。 「お皿は、お尻をのっけるためにあるのよ」シモーヌが言い出した。「賭けをしない? あたしこのお皿の上に坐ってみせるわ」 「座れるもんか」私はやり返した、息をはずませて。 (生田耕作・訳) この後、文学史上稀なるエロティックな場面が繰り広げられる。ぜひ、読んでみてほしい。この場面は、トー・クンの名作、「女教師」にも響いていると思うのだけれど、誰もそんなことは言わない。 ふと思ったんだけど、今の日本の小説ってエロティシズムがものすごく欠けているような気がしませんか? どうしてだろう? 村上春樹くらいじゃないか? 身体が風景化しているというかね。避けているのだろうか? 熟考してみる価値のある問題だと思います。 <今日の音楽> Marc FavreのL'illusion Acoustique、Rolf Enstrom、Terry Rhodes、Lois Svardのピアノ、Robert Ward(超つまらん)、カナダの民謡、Elena Casoilが弾くケージ、ライリーなど(stradivariusの現代音楽シリーズはみんな聞きやすい)、Matthew Koumisなど。you tubeでレッチリ、ケミブラなど。
by 42_195km
| 2014-08-28 22:05
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