友人が大学の文化祭で団先生の講演会を企画したそうです。ばっちり着流し姿で現れた団先生、気合い十分でさぞかし過激な話が聞けるだろう…と思いきや。
「どうして和服の女性を準備しておかないんだ」と団先生がいきなり怒り出し、そのまま帰ってしまわれたそうです。うーん、本当かいな。でも好きなエピソード。
団鬼六といえばいわゆるSMというか、「嗜虐的官能小説」で一世を風靡とまではいかないが、一時代を確立されましたですね。うん。読んだことないけど。
しばらく筆を折っておられたようですが、エッセイ集で復活。凄みのある書きっぷりでけっこう話題になった。復活かってね。
しかし、このエッセイ集を読む限り、だらだらですね。この手の本なら色川武大が十枚も二十枚も上手です。そこんところがえーっと、純文学とエンタメの深みの違いといったら怒られるかな。