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「雪屋のロッスさん」 いしいしんじ
昔のいしいしんじ、懐かしいですね。流産を通じて激しい作家へと変貌しました。僕がもっとも期待している日本の作家のひとりです。 「あるような、ないような」 川上弘美 川上弘美といえば「センセイの鞄」ですね。あれはたしか「マリ・クレール」に連載されてんじゃなかったっけ? たまたま手に取った雑誌に掲載されていたスカスカ文章の小説。それが川上弘美の「センセイの鞄」だったことに気付いたのは後に本となって出版され、話題になりはじめてから。スカスカ文章は苦手なのに、なぜかぐいぐい読めてしまう。スカスカに見えて、なんともいえないエーテル(古い)が漂っていたね。 その後、エッセイの名手としても売れっ子になった川上弘美のこれは最初のエッセイ集です。ほぼ文体が完成されているところがすごいですね。 「仏壇におはぎ」 武田花 写真+エッセイ。ご存じ、武田百合子、武田泰淳の間に生まれた娘さんです。「富士日記」にも出てこられますね。その後成長し、写真家となった。木村伊兵衛賞もとってらっしゃる。昔のエッセイはなんかとんがっていましたが、最近のはまろやかですね。弱き者への視線が優しい。
by 42_195km
| 2010-03-28 10:05
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