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前の記事でペルトを紹介しました。
時代を経るにしたがって、濃密になっていった西洋音楽に対して、ペルトは彼なりのやり方で別の濃密さを提供したんだと思う。 さて、ペルトつながりでふと思い出したのがアレクサンダー・クナイフェル。彼の「ソング・オブ・ソングス<第8章> 教会と合唱群とチェロのための、32節の構成による」は、合唱団とチェロの独奏って組み合わせで、1時間以上にわたってえんえんと、そこはかとなき合唱と、物静かなチェロ(ロストロポーヴィッチです)が流れます。こういうのを聞くと、ペルトじゃないけど、グレゴリオ聖歌っていうか(いっときはやった)、かつて西洋音楽が「静か」だった時代への憧憬みたいなのが感じられるです。 その一方で、クナイフェルやフェルドマンのなんかの音楽を聞いていると、「時間の変化が物質の変化をもたらすのではなく、物質の変化が時間をもたらす」っていうテーゼを思い浮かべます。 音の密度が時間の密度や速さを決定・・・というか、聴き手の時間感覚を操作するっていうのはあるかもしれない。 ペルトのもつ宗教性っていうか、霊的なアプローチっていうか、それとはまた別の、静寂の在り方ってのがあって。 たとえばクナイフェルのBegginings。Part1からPart3まではりますね。 また、フェルドマンのこういう曲。 ここで流れる静寂は、たとえばケージのこういう考え方とはちょっと違うと思う。 有名な曲。演奏はデヴィッド・チュードア! 本物ですね。 時計の音が気になりますね。カチカチ。 このビデオを見ると、この曲がパフォーマンス、つまり音楽ってよりもどっちかっていうと美術のジャンルの出来事であることがよくわかります。ピアノの蓋を閉じますよね。あの行為はたとえばCDじゃあわからないです。見えないから。 この曲は鍵盤を前にして演奏しないのではなく、鍵盤に蓋をしちゃうってとことが眼目であって(どう眼目であるかは自分で考えよう)、蓋を閉めるという行為を見ないで、ただ聞くだけだと、ケージの意図したものは十分に伝わらない。 こういうビデオ。 おかしいですね。ケージへのトリビュートみたいです。 つまりですね、観客は何をしているかというと、「見ている」んですね。聞いているんじゃない。それは、次のことです。チュードアがピアノの蓋を開け閉めした。それは見られることを前提にした行為です。聞かれることじゃないですね。 ケージの曲は演奏をすることと、それを見ることとの関係についてある側面をあらわにしています。それは僕にとっては、静寂云々よりも、むしろ別の制度に対しての言及だという気がしますね。 たとえばこういビデオ。 イーノさん、がんばってますね。 このビデオを見て、僕は時間がそこで作られているってことを感じます。音楽が表現としてあるのではなくて、時間を創出する契機としてある。すっごくラディカルだ。 これは有名なハロルド・バッドとの共作。アンビエントばりばりだったころですね。このころはまだ、音楽が表現になってます。ふつうの表現。上のiphoneのビデオのほうが、より本来のアンビエントに近い気がしますね。 音楽により時間が作られるということ。で、音楽というのは物質の変化です。マテリアルの変化です。
by 42_195km
| 2010-07-11 14:17
| 僕たちはこんな
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