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しかし電力会社が発表する「電気がなくてこれだけ大変」みたいな数字を、いったい誰が信用してるんだろうか? あんだけ適当なこと言ってるやつらの言うことなんて、どうやって信じろというんだ?
さて。 なかなか旅行に行けないのでタビモノがあると読んでしまう。3冊まとめて。 「屋久島ジュウソウ」(森絵都) 初めての森絵都。吉本ばななの旅エッセイも適当だけれど、この本はそのはるか上をゆくいい加減さ。武田百合子の「富士日記」なぞをひきあいに出しておる。なんとまあ。屋久島を歩くというテーマでどうしてこうつまらん本を作れるのか? 実に興味深いとこであります。だいたい吉本もそうだけど、編集者をぞろぞろおともにつけて旅歩くっていう本にロクなもんはないね。★ 「私の名はナルヴァルック」(廣川まさき) 日本人の女性がエスキモーといっしょに暮らしました。核実験問題あり、環境問題ありのもりだくさんの内容ですが、残念ながらアラスカにいるって感じがぜんぜんしない。「はじめて鯨を見た。感動した」なんていうような文章がえんえんと続き、途中でギブアップ。★ 「モロッコ流謫 」四方田犬彦 ようやく読みましただよ。ごめんなさい。中上健次をめぐるシンポジウムでひとり柄谷行人に食い下がり、ほとんど馬鹿呼ばわりされていた四方田犬彦。それ以来のファンであります(笑)。が、しかし、ポール・ボウルズとの邂逅をめぐるあたり以外は残念ながらつまらんかったです。えーっと、つくづく真面目でどこまでもブンガク的なんだよなあ、良くも悪くも。★★ ちなみに僕の今まで読んだタビモノのベスト3をご紹介します。 1位 「マラケシュの声―ある旅のあとの断想」 エリアス・カネッティ ★★★★★ 2位 「どうして僕はこんなところに」 ブルース・チャトウィン ★★★★ 3位 「悲しき熱帯」 奥本大三郎 ★★★★ (次点)「遠い太鼓」 村上春樹 ★★★★ あと、タビモノといえばヘンリー・ミラーもありますね。山下洋輔のヨーロッパ・ツアーものも楽しく読んだし、そういったら椎名誠の怪しい探検隊シリーズも懐かしい。内田百閒だって…と書きだすときりがない。けっこうこのジャンル、読んでるな。 よきタビモノの条件としては、①正確な描写(森絵都にはこれがない)、②異文化に簡単に同化・共感しない(廣川まさきは入れ込みすぎ)、③正直なユーモア(四方田犬彦にはこれがない)、あたりじゃないかと思います。 「武満徹 自らを語る」(聞き手 安芸光男) 日本の芸術家で自らの著作を含めて、武満ほど関連本・研究本が出版されている作家はいないのではないだろうか? いや、そうでもないのかな。小津とか黒澤のほうが多いのかな? 少なくとも音楽のジャンルでは文句なくナンバー1でしょう。にもかかわらず、おそらく日本人の99%は彼の音楽を(少なくとも彼の作品と意識しては)聴いたことがないだろう。なんつうか。空間的抽象性を感受するのはわりとたやすいけれど、時間的抽象性を感受するのは難しいってことなのでしょうか? 中学卒業後、家を飛び出した武満がどうやって生きていたのか、そこのあたりが興味深い。 「それこそいんな仕事をしたんですよ。何年間も。もうそれは、すごい変ないろんな町工場みたいなところにも行ったし、そのころ、空襲のあとの死体の片づけとかね。そういうこともやったり」 このあたりをつっこんでほしかった。 武満のプレストーリーといえば、すぐに、「戦時中に外国の歌を聞いて音楽をやろうと思った」→「独学してたら黛敏郎からピアノをもらった」→「ストラヴィンスキーに認められた」みたいにすすすうっとなっちゃう。どんな子ども時代だったのか、両親はどんな人だったのかなどなど、音楽家になる以前の武満についてもっともっと資料を残しておくべきだったよなあ。ときすでに遅い。
by 42_195km
| 2011-07-02 09:51
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