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みなさん、お元気ですか? 最近書いてないですね…バイナリーの方が忙しくてというか、まあ、避難計画実現に向けて着々と(のろのろと)進行中であります。ご理解ください。
さて、今日はよい陽気だったので、一年ぶりに常滑市に行ってきました。正確にいうと「焼き物街道」のあたりです。本当は家でゆっくりするつもりだったのですが、朝、珈琲(豆はカジタ・コーヒー)を飲んでいるとなんだかふと、あの迷路みたいな町を散歩してみたくなったのです。妻に提案すると「で、マグカップ買うわけ?」と冷たい視線を僕にぶつけつつもOKが出たので息子と3人で出かけました。 常滑市は全国的にはあんまり有名じゃないと思いますが、陶器で知られています。中部地方の陶器というと瀬戸や多治見がメジャーです。常滑はもともと土管とか便器とか日陰ものというか、あんまり日の当らない部分を担当していたの。年はその古い街並みというか、まあ要するに再開発に失敗しただけなんですけど、そこを逆に生かしてしっかりと町おこし…には失敗しているな。でもよい感じの迷路になっていて、素敵です。 よい土が採れたせいなのか、それとも窯の煙がまわりの迷惑になるからか、よくわからないけれど、常滑の窯場は丘の上に集中しています。昔はもっと町全体に広がっていたのかな、よくわからない。タイル博物館は焼きものの道と別にだけどな。 なんかよくわからないんですが、とにかくひとつの丘というか山のあちこちに陶器屋さんがあるんです。で、そのまわりには家が建っている。それもかなり無秩序に。迷路のようにというのは大げさじゃなくて、複雑にいりくんた道が丘全体に張り巡らされています。しかも道が細い。軽自動車だって通れないんじゃないかって道があちこちに走っている。何に使っているのか(いたのか)よくわからない倉庫みたいなのとか、煉瓦作りの煙突とかがあちこちにあったりします。 時間と空間が歪んだ感じというか、住んでいる人に怒られるかもしれないけれど、かなりヘンテコな町です。「ハウルの動く城」のハウル城をそのまんま町にしたらああなるじゃないかな…って書いたら、行きたくなるでしょう? 行ってみてください。素敵ですから。猫もたくさんいるし。 まずは妻のためにタイルの博物館。できたばかりのころはそっけなくて「?」だったのに、久々に行くとなんかいろいろと拡張されていて、それなりに充実していました。陶器の便器ばかりがずらっと展示されているコーナーがあって、さすがINAXというか、所詮便器は便器だという気がしなくもないけれど、気概が感じられますね。 INAXといえばデザインのシリーズ本はよかったですね。あれまだ続いているのかな。INAXギャラリーもなかなか面白い企画をやっていた。残念ながら名古屋のギャラリーはなくなったようです。いちおうおひざ元なのにね。 それから焼きものの道の方に移動して、散策です。あちこちにある焼きもの屋さんはどっちかっていうとおばさん向けというか、新しい感じのものが少ないです。たまによいものがあっても、地元の作家じゃなかったりするんだよね。もうちょっとモダンなものを作ったり、気のきいたカフェとか出せばもっと若者が来るような気がしなくもなくない。無理かな。 ただ一軒、昔のいわゆるノベルティ(企業の販促品みたいなもの)ばかりを扱っている店はなかなか素敵でした。昭和な感じ満載というか、水森亜土の世界ですね。 ここです。リンクの貼り方忘れたんで、コピーしてくださいね。 http://furari-chi.jp/content_menu/02_shopping/shopping_tokoname/shop_novelties_tt.html なんかきゃりーぱみゅぱみゅの世界というか、今ってこういうのけっこう受けるんじゃないでしょうか? 「ネットとかでやったら売れますよ」ってお店の方に言ったら、「面倒で」と笑っていました。実際、遠くから業者が買いに来て、ネットで高い値段をつけて転売していたりするそうです。やっぱりね。 うちはここで、妻のために変な女の子の人形、息子のためにネズミの箸おき、僕のためにノートルダム大聖堂とかの世界の名建築を模した小さな陶器シリーズを買いました。 その後、某ギャラリーにおいてあった某キャラメルを作っている工房が、実はぼくんちの近くにあるってことを発見。月に一度だけ、工房で販売会をやっているそうで、たまたま今日がその日だったんで、高速飛ばして買いに行きました。これがほんとにおいしいんです。場所、名前は秘密です。有名になると間違いなく、売り切れるから。うふふ。
by 42_195km
| 2013-03-17 17:32
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