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「家をセルフビルドする」というとたいていはツーバイフォーかログハウスを思い浮かべる。ちょっと偏屈な人間だったら(たとえば僕)、石山修武の世界のように、廃材やビニールを組み合わせてパッチワークみたいな家を建てることを想像するだろう。
しかし、この氏家という人はなんとそれを木造軸組工法でやってしまった。つまり、昔ながらに木材をたてて、ほぞで組み上げたのだ。まさに驚くべき…である…とは著者は思っていない。 材料は簡単に手に入るし、複雑な細工も今は優秀な機械がたくさんある。難しければ、外注に出してしまえばいい。今は本職でも時間節約のためにそうしているとか。2階建てならともかく、平屋だったら2人いればできてしまうそうだ。ノミやカンナもほとんど不要。電動の機械がほとんどすべて、かわりをやってくれる。 そうはいっても、この本を読んでほいほいととりかかれるかといえば、そうもいかないですよね。やはりそれなりのパワーと研究心がないとやりきれないと思うな。著者は岩手県の職員だそうだが、たいしたものである。 完成した家はどこにでもある普通の家です。とくに興味惹かれる部分はまったくない。 しかし、「本来なら大工がやるべきであろうと一般に思われている仕事を、素人がやってしまった」という意味において極めて過激なのではないだろうか。普通自動車の免許しかもっていない人間が、飛行機を操縦してしまったようなものだ。いや、そういうアナロジーこそ間違っていると著者はいうのだろうし、実際に証明している。 たしかにそうかもしれない。ネットでちょっと調べてみると、いくらでもセルフビルドの方法が書いてある。苦労して得た知識は他人に披露したくなるもので、「自分で家を建てる(直す)」系のブログやホームページも山のようにある。業者もそういうニーズにしっかりと応えている。 かつて、日曜大工といえばせいぜい棚を作るくらいだった。今やそれが家なのだ。木と木をつなぐ技術も、家を建てるだけなら3種類くらい知っていれば十分なんだそうだ。じゃあ、その他の職人的技術はなんなのか? なんだったのか? ただの文化だったのか? まあ、いろいろと考えさせられる本であります。 自分で家を建てたい人は必読。ホームページも充実しています。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-28 22:48
| 本三昧
編集者、山下邦彦(とやら)がキース・ジャレットにおこなったロング・インタビューです。1988年だから、えーっと、20年前か。気になった言葉をいくつか。
もしジャニスが歌い続けていなかったら、もっと早く死んでいたと、ぼくは思う。 最も大きい緊張と不確定性を持った場所が、ミとファ、シとドとの音程関係(間隔)において生れる。つまり、半音だ。 音楽は感情ではない。「獰猛な欲望」なんだ。 最初の言葉は泣けますね。そうか、そういう見方があるのか! 当たり前だって? いや、勉強になりました。 インタビュアーが日本人だからかもしれないけれど、グルジェフはもちろん、東洋的なものへの近接が感じられる言葉がたくさん出てきます。 ジャズにせよクラシックにせよ、なんでもいいですが、楽器を演奏する、音楽を行う人にとってはなにがしかの価値がある本だと思います。太田出版えらいぞ。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-28 09:16
| 本三昧
「レクイエム 変ロ短調」 ドヴォルザーク
これははじめて聴きました。美しい。ドヴォルザークやっぱえらい。 「わが祖国」 スメタナ こういう曲を作ってもらったチェコって国は幸福だ。 「惑星」 ホルスト イギリスの音楽ってひどい。あ、ビートルズがいるか。 「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」 ヴェルベット・アンダーグラウンド このアルバムがいっちゃんいいですよね。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-27 23:47
| 音楽三昧
最近注目している石山修武です。写真は中里和人。
もとをただせば、やはり川合健二のコルゲートシートの家に至る。というか、一貫しているのかな、石山は。 高価な土地の上に凡庸な住居を建てることに一生を費やす日本人を、「住宅病」にかかっていると喝破する石山。「じゃあ、どうすりゃいいの?」っていう問いに対する答えがこの本。 「自分で作ろう」、です。 とはいっても、日曜大工の本ではない。マザー・テレサの死を待つ家や桑原弘明の作品までが、「SELF BUILD」の範疇に含まれている。そう、ロイド・カーンの名著、「シェルター」を思い出してください。 俄然、やる気がわいてきた。 今度買ったマンションには広々としたルーフ・バルコニーがある。ガーデンデッキを作る予定だったが、そこに小屋を建ててやろう。まわりを全部本棚にして、小さな照明をつけて、小さなスピーカーを置いて、小さな模型でも作ってやろうか。広さは1畳でもあれば十分だ。ふふふ、楽しくなってきたぞ。 ![]() ▲
by 42_195km
| 2009-02-27 21:41
| 本三昧
「どろ亀さん」こと高橋延清は白州正子との対談を通じて知った。これはどろ亀さんのはじめての著作。
何をやるにしても、どろ亀さんは現場主義、体験主義のやり方を重んじてきた。この方法は人の何倍も苦労する要領の悪いやり方である。でも、生きものの生態を調べる場合、本や図鑑を先に読んだり見たりすると、知識が先立って、先入観があって、さまざまな現象を見ても感動や不思議だという好奇心が湧いてこないものである。また、大きなへっけんを見逃す場合がある。無垢から始めて、さんざん苦労してたくさんの疑問をかかえて、その後に図鑑や文献を調べたり、その道の権威者に聞くことがよいと、どろ亀さんは信じている(「生きものの中へ」より) 身につまされる文章だ。なんでもかんでもすぐにネットで調べてしまうもんな。反省しよう。自分で思考し、疑問を育む力をときとして知識を得ることが奪う場合がある。ですよね。 ![]() ▲
by 42_195km
| 2009-02-27 21:20
| 本三昧
「Space Shanty」 KHAN
スティーヴ・ヒレッジのヴォーカルもいいですが、ニック・グリーンウッドのベースがポイントですね。このあたりのカンタベリーロック系の人脈ってややこやしすぎてよくわかんない。amazonで5,000円近くで取引されているぞ。うーん。このへんのプログレのCDってけっこうもってるんだけど、大事にしたほうがいいんだろうなあ。 ![]() 「主なき槌」 ピエール・ブーレーズ 名曲。それぞれの楽章の副題も素晴らしいですね。「美しい建物とさまざまな予感」。いいねえ。 「怒る職人」の前奏 「孤独な死刑執行人たち」の補遺Ⅰ 「怒る職人」 「孤独な死刑執行人たち」の補遺Ⅱ 「美しい建物とさまざまな予感」 「孤独な死刑執行人たち」 「怒る職人」の後奏 「孤独な死刑執行人たち」の補遺Ⅲ 「美しい建物とさまざまな予感」変奏 ▲
by 42_195km
| 2009-02-26 21:08
| 音楽三昧
2回目。病み上がりの弁護士(チャールズ・ロートン)のもとにやってきた男(タイロン・パワー)は、遺産目当ての未亡人殺しの嫌疑をかけられている。彼の無実を証明できるのは妻(マレーネ・ディトリッヒ)の証言のみ。しかし、意外にも妻は夫が不利になる証言を語り始める。評決の前夜、男の無罪をあきらめかけていた弁護士に一本の電話がかかってくる。「あの女の正体を教えてあげるわ」…。
映画が終わってから、「この映画を見ていない人に結末を絶対に教えないでください」とわざわざテロップが入ります。それほどまでに衝撃的なラスト。裁判映画の金字塔ですね。 さっそくレンタル屋に走ってください!…といっても、最近のレンタルにはおいてないかもしれないなあ。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-25 00:55
| 映画三昧
Lluis Callejo
アルバムのタイトルも同じ。スペインの作曲家のようです。電子音のみの作品はいっときのINAによくあった感じ。Jean Schwarz(スペルってこうだっけ?)にそっくりだったりして凡庸。後半の器楽と電子音の作品は俄然面白い。 ![]() 「Ruta + Daitya」 Kieth Jarret Jack Dejohnette 「キースはルタンダダイチャってやつが一番面白いらしい」という噂…でもないか、を聴いていたんですけど、どこを探してもそんなのない。ようやくめっけた。しっかしどういう意味なんだろね、このタイトル。 キースの音楽をして、「あんなのはジャズじゃない」って悪口をしばし耳にする。たしかにそうですね、ジャズじゃない。っていうか、そういう問いはあの人にはあんまり意味がないのかもしれないですね。たまーにジャズの姿をとるだけであって。むしろ、彼はフォークであり、ロックですね。このアルバムを聴くとよくわかります。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-23 22:37
| 音楽三昧
これほど読んでいて暗澹たる気持ちになる本は久しぶりだ。結論からいうと、アメリカって国は貧困を防ぐ、もしくは改善しようというよりむしろ、貧困層を積極的に作りだそうとしているとさえ思える。貧困層の行先はたとえば、戦場だ。それも正規軍としてではなく、派遣社員として参加するのだ。派遣社員として、イラク戦争へ!
冗談にしか思えないですね、これは。 日本も同じような道を歩みつつある。官であることに難癖をつけて、すべて民にする。自由化する。その結果はどうでしょう? 自己責任、勝ち組、負け組。そんな言葉が流行語ではなく、ごく当たり前の言葉になってしまった日本。生かさず殺さずの派遣社員や、研修の名のもとに安い外国人労働者を導入し、ひたすらコストカット。企業の利益は上昇するが、賃金は低いために消費は向上せず、輸出ばかりに頼った結果がこれだ。 他人ごとじゃないですね。 こういう本を読むとすぐに、「だからアメリカは」とかって極端な話になりがちだ。「だからアメリカは」っていう発想は、裏を返すと、「自分たちはアメリカじゃないから大丈夫だ」っていう心理が潜んでいる。これは対中国に対しても同じ。中国の人権問題をあげつらって、「だから中国は」ってのたまう人が多い。しかし、それでいいのだろうか? 他人のことじゃなくて、自分のこととして考える必要があるんじゃないか? 日本だって山のように人権問題があるぞ。想像力とは自己の妄想を増殖させることじゃなくて、他者の中に、自己を見出すことでもあると思う。そのような思考を裏で支え、保証するのが、真の芸術の力であり、役割であるとも思う。 まあ、言うは易し、なんですけど、言って哀しい顔してりゃあいいってもんでもないですよね。 ただ、言うと商売になるってことはあるかもしれない。 そういやホワイトバンドだっけ? あの運動って、どうなったのかね。やれやれ。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-23 20:11
| 本三昧
現実と非現実の混合ぶりはなかなか上手だったですね。デヴィッド・リンチ少し入ってる?って感じでした。清水監督はとくに思想というか、志がないんで、逆に安心してアホ面して見ていられるのかもしれないですね。
犯罪の被害者全員が生まれ変わり、惨劇が繰り返されるっていうアイディアは抜群だと思います。そんなの、過去にないんじゃないかな。このいかようにも深くできる素晴らしい着眼を、大根女優の優香の演技だけでまとめてしまった力技というか、ピントのはずれかたが清水監督のある種の才能なんでしょうね。 ▲
by 42_195km
| 2009-02-22 20:33
| 映画三昧
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